医師の資産形成

医師の資産形成に役立つ情報のまとめ

※2019年1月3日に公開した記事ですが、一部の記事を削除(取り消し線を表示)して2019年1月07日に再度公開しました。
主な仕事として勤務医続けながら、小規模企業共済を利用することは、正攻法ではないため、本ブログでは推奨しない立場をとることといたしました。小規模企業共済加入資格については、小規模企業共済の、公式HPをご参照ください。

医師の資産形成に役立つ節税情報

勤務医が可能な節税について確定拠出年金、小規模企業共済、ふるさと納税という2つの情報をまとめてみました。節税は、その仕組を利用することで確実なリターンを得ることがでます。知らずに利用していないと大変もったいないので、知識として身につけておきましょう。

確定拠出年金(DC)

確定拠出年金は、DC、iDeCoと呼ばれることもありますが、今回はDCという単語を使用します。医師がDCを利用すると以下の3点につい大きなメリットがあります。

掛け金が所得控除(確定申告で税金が戻ってくる)

運用益が非課税

投資信託の運用手数料が安い(金融機関は儲からないからPRしてこない。逆に個人は確実に得)

DCには、上記のように、国が認めたかなり強力なメリットがあります。公的年金だけに老後の生活を委ねるのは危険行為(支給年齢の引き上げ、支給金額の減額)だと思います。国も個人の自助努力を重視して、年金の積立(DC)をする個人に大きなインセンティブ(所得控除と運用益非課税)を与えているのです。
投資のリターンは不確実ですが、コストだけは確実にマイナスに作用します。運用手数料が安いことは、利用者にとって大きなメリットです。資産運用の一部を投資信託で考えるのであれば、まずはDCの枠を上限まで使うことをオススメします。

永久保存版:医師が老後資産をつくるために確定拠出年金(DC)は最強の手段確定拠出年金(DC、iDeCo)は老後資産をつくるための最強手段 確定拠出年金は、DC、iDeCoと呼ばれることもありますが、今回はD...
博士
博士
確定拠出年金の掛け金が所得控除になるのがどれくらい有利なのか?を解説した記事はこちら。
儲け話を探すよりもまずは節税の勉強を金融資産投資で毎年4%の運用益を出し続けるのは至難の業 金融資産投資で、個人投資家が毎年コンスタントに4%の運用益を出し続けることは至...

小規模企業共済

医師のような高額所得者が、スモールビジネスを所有することには、たくさんのメリットがあります。その内の一つが、小規模企業共済を活用した節税です。医師が本業に加えて、アルバイトをたくさん行うと、アルバイトで稼いだお金にも高額の所得税が課せられることになります。そうなると非常に燃費の悪い働き方になってしまいます。そのため、スモールビジネスから得られた収益は合同会社で管理して、最大限の節税を行うことが合理的です。ビジネス(不動産事業etc)を所有している方であれば、小規模企業共済を利用しない手はありません。これは、高額所得者の医師にとって、かなり大きなメリットのある制度です。
勤務医として得た所得の中から、小規模企業共済の積立を行います。その積立金(上限は年間84万円)は、なんと全額所得控除となります。小規模企業共済を利用しなかった場合、この84万円に対しては、所得税が課せられます。しかし、小規模企業共済を利用すれば、課税されないので、所得税分が、毎年手元に残る計算になり、非常に大きな節税効果が期待できます。ただし、この制度を利用できるのは、小規模企業の経営者や役員です。ですから勤務医であるだけでは利用ができず、あくまでも自分自身が、小規模企業の経営者や役員である必要があります。ですが、これから不動産事業に本腰をいれていこう、スモールビジネスを本気で立ち上げようと考えている人にとっては、必ず検討した方がよいサービスです。

ふるさと納税

医師が一番カンタンに節税を実感できるのが、ふるさと納税というサービスです。ふるさと納税は、厳密にいうと節税ではありませんが、高額所得者ほどたくさんのお礼品を受け取ることができます。高額納税者に有利なサービスというのはあまりありませんから、限度額まで使い倒すのが良いでしょう。

医師と相性の良いふるさと納税を解説。利用しないともったいない。ふるさと納税の存在は知っているけど、なんか面倒なイメージがあるから利用していないという医師も多いかもしれません。でも、医師のように高額納...

簡単家計簿をつかって資産形成の土台を作ろう

医師の資産形成において、特に重要になるのが出費(特に固定費)を管理することです。そのためには、家計簿をつけることが非常に重要になります。といっても、一般に想像すれるような、レシートを集めたり、毎日記録をつけたりする必要は一切ありません。毎月1回、30分程度でかまいませんから、簡単家計簿をつけてみましょう。記録すべきは3つだけです。毎月の収入、固定費(支出)、総資産だけで十分です。

医師がお金を増やすために必要な超簡単家計簿の作り方医師の資産形成において、特に重要になるのが出費(特に固定費)を管理することです。そのためには、家計簿をつけることが非常に重要になります。...

収入を増やすよりも、節約の方が2倍効果的

高額所得者である医師は、収入の約半分が税金として徴収されてしまいます。2万円稼いでも、手元に残るのは1万円です。ということは、1万円のものを購入するためには、2万円の稼ぎが必要になるということです。

医師が1万円の物を買うために必要な収入は2万円?医師が1万円のワインを購入するときに、必要な収入は約2万円です。え?!っと思われる方も多いと思います。いったいどうしてなのでしょうか? ...

逆に言えば、1万円の節約は、2万円の収入増に匹敵する効果があるといえます。つまり、医師にとって、節約は資産形成に向けて非常に効果があるといえるのです。

頑張らない節約は固定費の見直しを行うのがコツです。出費を減らすためには努力が必要ですが、固定費を減らすために努力は必要ありません。固定費は一度契約を解除してしまうと、その効果が年間通じて持続するため、資産形成にとって非常にメリットが大きいのです。

頑張らない節約は固定費の見直しから 努力で続ける節約は続かない 出費を減らすために、飲み会の回数を減らそう、無駄遣いを辞めようという努力目標はたいてい続きません。...

人生の高額出費を避けることが資産形成には必須のスキル

マイホーム

若くして、結婚して、一戸建てのマイホームをローンを組んで購入する。この絵に描いたようなシナリオに乗ってしまうと、その後の資産形成はほぼ不可能になってしまいます。資産形成を考えるのなら、子供がいない内は賃貸マンション、子供が複数いるのなら賃貸戸建てを第一選択にすべきでしょう。マイホームは資産ではなく、負債です。

医師は賃貸よりマイホームを購入した方が絶対に得というセールストークにだまされるな不動産営業マンの定番のセールストークに、「賃貸より買ったほうが絶対得ですよ」というものがあります。賃貸でお金を払い続けたところで、不動産...
医師がマイホームを安易に購入してはいけない7つの理由結婚して家族ができたらマイホームを購入する。これは、高度経済成長期には正しい選択肢でした。しかし現在では、自分ではコントロール不能のリス...

車、時計、社会的地位といった地位財

地位財とは、周囲と比較することで満足を得られる財。具体的には、所得、財産、社会的地位、物的財(車、家)などが含まれます。同僚の医師が新車を購入したという話を聞き、自分も外車が欲しくなったなど、非常に身近な話題といえます。
地位財の特徴として、「手に入れたときの幸福感が意外と長持ちしない」という点が挙げられます。以前から欲しかった、高級腕時計を購入したけれども、翌月にはまた別の腕時計が欲しくなったという経験は誰しも持っているのではないでしょうか。また、商品の金額と幸福感の相関もあまりありません。1万円の時計と100万円の時計を購入した場合、幸福感に100倍の差があるとは言えませんね。

他人との比較で満足する地位財を購入してしまう医師への処方箋他人と比較優位になることで満足を得ることは、もちろん可能です。しかし、様々な問題をはらんでいることも事実です。今回は地位財をテーマにした...

医師が副業(スモールビジネス)をすると資産形成が加速する

副業(スモールビジネス)

勤め人は、働いてお金をもらいます。これは、自分の労働力(時間)を資本家に提供して、その対価としてお金を受け取ることにほかなりません。人生100年時代に突入しており、65歳の定年退職時に十分な資産形成ができなかった場合は、一生働き続けることになります。
それに対して、自分で小さなビジネスを所有することには非常に大きなメリットがあります。最大のメリットは、自分の労働力(時間、体力、気力)を消耗することなく、収入を得ることができるためです。

スモールビジネスの極意はATMを作ること 働いて稼ぐ5万円 まず最初に、働いて5万円稼ぐことを考えてみましょう。医師の場合だと、アルバイトで当直をして5万円稼ぐというの...

実は、勤務医とスモールビジネスは非常に相性が良いのです。勤務医という安定した収入基盤があることで、種銭が貯めやすい。種銭が貯ったら新しいビジネスに挑戦しやすいですよね(うまくいかなくても、また稼いだら良いだけですから)。このようにして、勤め人として安定した給料を稼ぎ、将来に備えてスモールビジネスを動かす仕組みをつくることができれば、はっきりいって最強です。

スモールビジネスの実例

医師でもできるスモールビジネスがいくつかあります。医師は安定した収入があるため、一般の方より、金銭的なリスクが取りやすく、スモールビジネスを所有するメリットが大きいと思います。いくつか実例を紹介したので参考にしてみてください。

医師にもできる5つの副業(スモールビジネス)※2017年12月29日に公開した記事ですが、一部の記事を削除(取り消し線を表示)して2019年1月07日に再度公開しました。 主な仕...
医師が給料以外に副業(スモールビジネス)から収入を得るためのアイディア 医師にとって、給料以外の収入源。特に副業(スモールビジネス)から収入を得ることは、今後医師の待遇悪化、給与所得減少に対するセーフ...

合同会社は勤務医にとっての宝石箱

スモールビジネスを所有し、その収益を合同会社で管理するようになると、自分の所得を分散することで節税が可能になります。さらに合同会社があると経費を使った節税も可能になります。勤務医の給料は、源泉徴収という優れた徴税システムで完全に国に補足されており、使える節税手段が限られています。合同会社は、この源泉徴収という仕組みよりも川上で節税ができるため、非常に効率よく資産形成を行うことが可能になります。

源泉徴収という優れた徴税システム 税金をとるのって難しい。だって猛反対されるから。 消費税を数%上げるのに、各政権は苦労しています。消費税が徴収...

勤務医が、合同会社を所有してスモールビジネスをするようになれば、経費と控除(小規模企業共済含む)の両方が使えるようになります。勤務医と合同会社の両方の人格(乗り物)を操れるようになれば、最強だと思いませんか?

経費と控除を理解すれば節税という道が開ける※2019年1月1日に公開した記事ですが、一部の記事を削除(取り消し線を表示)して2019年1月07日に再度公開しました。 主な仕事と...

さらに、合同会社には所得を分散することによる節税も可能になります。勤務医として、自分のリソースを医師の仕事(常勤、アルバイト)に100%注ぐと、累進課税というシステムで潰されます。今後高額納税者に対してはさらなる増税の方向になるはずですから、非常に燃費の悪い働き方になるでしょう。
そうであれば、自分のリソースの一部をスモールビジネスにわりあて、その収入を合同会社で管理するようにすれば、自分の所得が分散されます。所得を分散させることで、累進課税の仕組みから抜け出すのが目標です。

医師にとって合同会社は節税の宝石箱 節税の知識は資産形成に必須 節税の知識というのは、バケツに空いた穴を塞ぐ知識と言えます。節税に関心を持たずに生活するのは、大き...

資産形成の生涯教育の場としてのオンラインサロン

大学を卒業して、医師になったあとも、「資産形成についてもっと知りたい」、「不動産投資について勉强したい」といった、医学部で勉强できなかった知識や、自分に足りない知識を手に入れたいというニーズがあります。人生100年時代と言われるようになり、社会人になった後も、どんどん新しい知識を吸収して、成長していく必要性が高まっています。従来であれば、社会人大学に入学して、専門知識を学ぶというのが一般的でした。しかし、医師の仕事をしながら大学に入り直すことは、時間的な制約があり、容易ではありません。

オンラインサロンというのは、医師の中で、特殊な才能(不動産の知識・経験値が高いetc)を持った発起人(講師)が、その知識や経験を仲間たちと共有するために、インターネット上に社会人大学を作ったものと考えると理解しやすいですね。インターネット上の大学であれば、自分が好きな時間に、スマホやパソコンを使ってアクセスすることが可能です。時間の制約にとらわれずに勉强することができるという大きなメリットを持っています。経験のある講師に質問をして、講師がそれにアドバイスをすることも可能です。

実際には、Facebookを利用して、交流するスタイルが一般的です。サロンの内部でのやりとりは、プライベートな内容を含むことも多く、サロンのメンバー以外には非公開で運用しているサロンが多いようです。インターネット上のやり取りにとどまらず、オフ会を開催したり、首都圏や関西でセミナーを開催したりしているサロンもあります。

医師の運営するオンラインサロンを紹介

医師のキャリア革命

勤務医でもなく、開業医でもない。医師としての第三のキャリアについて考え、実践するオンラインサロン。医師としての収入を増やすこと以外にも、不動産投資や金融資産投資、スモールビジネスを立ち上げることで、複数の安定した収入源を確保するための知識を共有することを目的としています。2016年から活動をしており、10名の講師と70名を超える医師・歯科医師が参加している国内最大級のオンラインサロンです。首都圏や関西で定期的にセミナーも開催されており、インターネット上の交流にとどまらない活動を展開しています。ブロガーが講師として参戦していることも特徴です。